「DXに取り組むと、どれくらいの期間がかかりますか」
小規模企業の経営者から、よくいただく質問です。
結論から言うと、一つの数字で答えるのは難しく、対象とする業務の範囲によって大きく変わります。
なぜ「何ヶ月」と一概に言えないのか
DXという言葉は、一つの業務のデジタル化から、会社全体の仕組みの見直しまで、幅広い取り組みを指します。
対象範囲が違えば、必要な期間も大きく変わるため、「DXは平均◯ヶ月」という単純な答えは実態に合いません。
期間の目安を知るには、まず自社が取り組みたい範囲がどこまでかを整理する必要があります。
対象範囲ごとの期間の目安
あくまで目安ですが、対象範囲によって次のような期間感になることが多いです。
| 対象範囲 | 期間の目安 |
|---|---|
| 1つの業務(例: 勤怠打刻、納品指示) | 数週間〜3ヶ月程度 |
| 複数業務をつなぐ仕組みづくり | 3ヶ月〜半年程度 |
| 会社全体の仕組みの見直し | 半年〜1年以上(段階的に実施) |
会社全体を一度に変えようとすると1年以上かかりますが、負担の大きい一つの業務から始めれば、数週間から数ヶ月で最初の成果を確認できます。

対象範囲が広がるほど期間は伸びるため、最初は範囲を絞って始めるほど早く成果を確認できる
期間を左右する要因
同じ対象範囲でも、次の要因によって期間は前後します。
- 要件の明確さ: 現状の業務がすでに整理されているか、これから整理するかで、着手できるまでの期間が変わる
- 社内の承認フロー: 決裁に時間がかかる会社ほど、着手や仕様変更の判断に時間を要する
- 社内で対応できる範囲: 開発を外部に任せる部分と、社内で運用しながら整えていく部分の分担
これらを事前に整理しておくと、想定より大きく期間が延びる事態を避けやすくなります。
まとめ
DXにかかる期間は、対象範囲によって数週間から1年以上まで幅があります。
会社全体を一度に変えようとせず、負担の大きい一つの業務から始めれば、数週間から数ヶ月というスパンで最初の成果を確認できます。
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